2015 May

 

 
 
 
今年のGWはゆっくり東京に居たい。長いお付き合いの友人たちとゆっくりお食 事に行ったり、お招きしたりお招きされたり。こんなゆったりした時間 が今の 私にはきっと必要・・・。母のことを良くご存知の友人たちには何か一つ母の思 い出を貰って頂きたくて、それぞれのお顔を思い浮かべながら品物を選びラッ ピングする。母のものを一つ一つ丁寧に整理してゆく事で自分の気持ちも少しず つ整理されていくような気がする。

 

 

 
 
父からのお土産をとても大切にしていた母。どんな物にも「国と日付け」が書い てあるので、整理しながらまるでアルバムを捲るよう。父と私がルイ ス・カー ンの建築を見学するためにバングラディッシュへ行った時に買った寄木細工の小 箱。当時、向こうの感覚では大変高級な品だった記憶があるだ けに今見ても素 晴らしい工芸品。インドのニューデリーからバングラディッシュの首都、ダッカ に到着した時、空港の雰囲気に圧倒されたことを思い出 す。母の大切にしてい た小物を入れてみる・・・。

 

 

   
 
 
何よりもの香水好きだった母。自分で買ったものやプレゼントされた物、その数 は計り知れず。今では廃盤になってしまったものやデザインが変わって しまっ たものなど、貴重な香水瓶コレクションになりそう。揮発してあめ色になった香 水に母の生きて来た時間を思う。香水はいつの時代も物語りがあ り、ロマンが ある・・・。

 

 

 
 
事務所のスタッフとお世話になった主人のゼミの生徒さんにもそれぞれ母のもの を貰って頂きたくて、お礼のディナーの際にそれぞれにお渡しする。 ラッピン グも中の品物も皆さんのお顔を思い浮かばて選んだ物、気に入って下さって愛用 して下さったら本当に嬉しい。また一つ気持ちが整理されたよ う・・・。

 

 

 
 
 
全てにおいて「オリジナリティに溢れた生活の達人」という感じの母、なぜかた くさん出てきた「蓋」。よくよく整理してみるとポットと蓋が別の物を 発見。 蓋だけ割れてしまったポットに合う物を?ホコリの多いアトリエでコップのカ ヴァーにしたり、と重宝していたようで、やっぱりね・・・と何だ か温かな気 持ちになる。

 

 

   
 
 
甘いものをほとんど頂かない上、チョコレートが苦手な私。主人のゼミの卒業生 のU嬢はそんな私のことをよくご存知で、いつも気分にぴったりな素敵 なお手 土産に感激する。今晩はクスクスというので、中近東を思わせるエキゾティック なパッケージのドライフルーツの詰め合わせ。チーズにも合う し、もどしてゼ リーにしても美しい。さまざまな国から来ている「ドライフルーツ地図」も興味 深い。

 

 

 
 
会社の引越し、アトリエのセッティングなどさまざまな事が同時進行で大変だっ た上半期。母の介護の最中から税理士の先生、司法書士の先生には本当 にお世 話になった。そんなお礼の気持ちをこめて母のものを包む。包み紙も丁寧に伸ば してきちんと整理されていて、品物にあわせて、差し上げる方に 合わせて選ん だり包んだり・・・。丁寧に生きる事を静かに誓う。

 

 

 
 
甘いモノが苦手でチョコレートは頂けない・・・。こんな私を良くご存知の級 友、手作りの糠漬けを頂く。元所員のY君も「もみさん、絶対気に入りま す!」と老舗のお漬物。意外にもチョコレートより餡子、クッキーより最中、パ スタよりご飯、の私には嬉しいお土産。

 

 

 
 
5月にはいりようやく友人に会う気持ちになって、長いながいご無沙汰を埋める かのようにたくさんの友人に会う今月。幼稚園からの友人たちは母のこ とを本 当に良くご存知なので、差しあげる物を選ぶのも楽しい。オリジナルなエピソー ド満載の母、天国でくしゃみをしているかもしれない。

 

 

   
 
 
海軍から鉄道省に入りパリに留学していた祖父。その祖父の仕事の関係で母は中 国のフランス租界で生まれた。中学2年生の時に終戦を迎え日々の生活 は一変 する。そんな母の育った家を見るために家族で中国に行ったのは1980年の 事、その時の中華航空のバッグを見つける。今では考えられない キッチュな グッズにさまざまな思い出が蘇る。

 

 

   
 
 
パリに戻るスーツケースに母の手作りのラベンダーのサッシェを。毎年お誕生日 にはテーマを決めて「その年のサッシェ」という感じで贈ってくれてい たけれ ど、そんな中からひとつ。スーツケースを開けるとラヴェンダーの香りがお部屋 いっぱいに広がりロングフライトで疲れた私には何よりもの贈り 物。

 

 

 
 
フランス人の友人も東京やパリで母に会っているので皆さん本当に驚かれる。で もやはり母の華やかな印象とオリジナルな雰囲気は忘れられないようで 思い出 話は尽きない。小風呂敷や袱紗、フランス人でも使えそうな小物を選んで母の染 めた和紙でラッピング。皆さん本当に喜んで下さってとても嬉し い。

 

 

   
 
 
mono index パリでも母の残したものを使いたいと思ってさまざまに持ち帰る。こんな小さな アパルトマンでもお客様の好きな私はフランス人の友人にご馳走する事 が多 い。母からの、祖母からの器はフランス人にも興味深いようでお互いの祖父母の 話になったり・・・。食器棚にも母の思い出をきちんとしまって、 明日からま た新しい生活が始まる。 page top

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